第32回衛星設計コンテスト 概要

第32回衛星設計コンテスト

応募:
56作品(設計の部:3作品、アイデアの部:20作品、ジュニアの部:33作品)
募集チラシ 募集ポスター
一次審査通過:
15作品(設計の部:2作品、アイデアの部6作品、ジュニアの部7作品)
最終審査会:
2024年11月23日(土) ハイブリッド開催
プログラム
Youtubeアーカイブ:
特別講演:
「変形型月面ロボットSORA-Qによる一粒の挑戦」
同志社大学 生命医科学部医工学科 渡辺公貴 教授
渡辺公貴 教授 【講演者プロフィール】
同志社大学機械工学科1984年卒業、時計メーカーの精工舎、アメリカの玩具メーカーHASBO社の日本法人を経て、1999年にトミー(現・タカラトミー)に入社。海外向け玩具や先端技術を搭載した玩具の開発に携わり、2008年に発売した家庭用の二足歩行ロボット玩具「i-SOBOT」で「ことしのロボット大賞受賞(経済大臣賞)」る。2016年からJAXAとの共同研究を開始し、月面探査ロボット「SORA-Q」へと結実。2020年より現職。

第32回衛星設計コンテスト実行委員会会長挨拶

衛星設計コンテスト実行委員会会長 井上 一

 衛星設計コンテスト最終審査会にあたり、本コンテスト実行委員会を代表して一言ご挨拶申し上げます。
 この衛星設計コンテストは、高校・高専・大学・大学院の若い人たちに、宇宙空間を使う新しいアイデアを考え、そのアイデアを実現する手段を考え、さらには、実際に衛星を設計してもらうものです。宇宙空間の利用は、すでに私たちの生活にとって欠かせないものになっていますが、私たち人類が直面しつつある将来へのいくつもの課題を考える時、宇宙空間の利用は今後ますます重要になっていくものと考えられます。この衛星設計コンテストを通じて、若い皆さんが、宇宙開発の将来、ひいては、人類の未来を切り拓く人材として育って下さることを切に願うものです。日本の宇宙開発の最前線で活躍してきた研究者・技術者をはじめとする多くの方々に支えられ、そして、多くの若い人たちの応募を得て、本年、衛星設計コンテストは第32回目を迎えることとなりました。

続きを表示

 今回も、設計の部5件、アイデアの部22件、ジュニアの部35件の多くの応募がありました。宇宙開発・宇宙利用に関連する学会・機関・企業等から派遣されたプロの研究者・技術者が、応募資料を精査し、質問やアドバイスのやりとりを繰り返した結果、本日の最終審査には、設計の部2テーマ、アイデアの部6テーマ、ジュニアの部7テーマが選ばれました。設計の部は2.5倍、アイデアの部は3.7倍、ジュニアの部は5倍の倍率となりましたが、本日最終審査会に臨まれる皆さんは、この難関を乗り越えられてこられました。誠におめでとうございます。  この最終審査会では、それぞれの構想の概要について発表していただきます。その中では、これまでの審査で疑問を持たれたり指摘されたりした事項に対する対処結果も示していただきます。これまで積み上げてきた作業の集大成として、よく練られた、心のこもった発表を期待いたします。
 この衛星設計コンテストに挑戦して下さった皆さんは、このコンテストを通じて、はじめにアイデアを思いつく段階から、構想としてまとめていく段階を経て、発表して審査を受ける段階まで一連のプロセスを経験され、多くのことを学び取ってこられたと思います。皆さんが、それらのことを生かし、人類・地球・宇宙の未来を切り拓いていってくださることを心から期待して、開会の挨拶といたします。

  • 最終審査会 設計の部 集合写真

    最終審査会 設計の部 集合写真

  • 最終審査会 アイデアの部 集合写真

    最終審査会 アイデアの部 集合写真

  • 最終審査会 ジュニアの部 集合写真

    最終審査会 ジュニアの部 集合写真

  • 発表の様子1

    発表の様子1

  • 発表の様子2

    発表の様子2

  • 審査の様子

    審査の様子

  • 展示/ポスター発表の様子

    展示/ポスター発表の様子

  • 特別講演の様子

    特別講演の様子

  • 懇親会の様子1

    懇親会の様子1

  • 懇親会の様子2

    懇親会の様子2

第32回衛星設計コンテスト 受賞作品

文部科学大臣賞

該当作品なし

設計大賞

東京電機大学・東京電機大学大学院

山岳遭難者救助支援衛星「HATOSATⅡ」 設計の部
東京電機大学・東京電機大学大学院
メンバー:
楠見日佳(東京電機大学大学院)、 小池 創士(東京電機大学大学院)、 吉田 尚晃(東京電機大学大学院)、 諸江 貴雅(東京電機大学)、 粥川 颯太(東京電機大学)、 熊谷 大輝(東京電機大学)、 野口 綾太(東京電機大学)、 遠藤 健太(東京電機大学大学院)、 高橋 達矢(東京電機大学大学院)、 佐藤 英思(東京電機大学大学院)
解析書
もっと見る

概要:
HATOSATⅡ(3U サイズの CubeSat)は,地上の通信インフラを使用することが困難となる山岳地帯において,登山者の生体情報データを S&F(Store and Forward)技術によって収集し,山岳遭難者の早期発見及び早期救助を目的とする.また地上局と衛星により常に監視できる環境を構築すると共に,アップリンク回線に免許不要の LoRa 通信を用いることで,登山者に普及させることが可能となる.

東京電機大学・東京電機大学大学院

設計大賞・模型賞

アイデア大賞

氷衛星への超小型衝突探査機ICICLEs

氷衛星への超小型衝突探査機ICICLEs アイデアの部
東京科学大学、総合研究大学院大学、東京大学、北海道大学、慶應義塾大学、中央大学
メンバー:
野崎 舜介(東京科学大学)、 中澤 淳一郎(総合研究大学院大学)、 大上 耕平(東京科学大学)、 福王 悠星(総合研究大学院大学)、 平井 大源(東京大学)、 髙橋 聖輝(北海道大学)、 髙井 陸(慶應義塾大学)、 小松 龍世(総合研究大学院大学)、 王方成(東京大学)、 岩﨑 礼華(中央大学)
解析書
もっと見る

東京科学大学、総合研究大学院大学、東京大学、北海道大学、慶應義塾大学、中央大学

概要:
氷衛星エウロパ、エンケラドスは生命の存在が示唆され、複数の大型ミッションが予定されている。本ミッションでは、イプシロンSロケットで打ち上げた150kg級の超小型探査機自体を「インパクタ」としてそれぞれの氷衛星に超高速で衝突させる。形成された人工クレーターをそれぞれエウロパ・クリッパーとエンケラドス・オービランダーの観測機器で観測する。これにより、表面から地下にかけた物質科学的構造や、それを作り出す天体の物質循環を理解し、天体のハビタビリティを制約する。

ジュニア大賞

長崎県立長崎西高等学校

戸締まり状況確認模擬衛星SUZUME ジュニアの部
長崎県立長崎西高等学校
メンバー:
麻生 賢太郎、 樋渡 峻也、 高原 大和、 藤田 晃成
解析書 ポスター
もっと見る

概要:
校舎の窓の戸締まり状況を画像認識により確認し、閉め忘れがあれば知らせてくれる戸締まり監視システムを製作する。中庭に設置した桶の水面に浮いた本システムは、電源管理、無線通信、姿勢制御、画像認識など、人工衛星と同様なサブシステムをもつ「地上模擬衛星」である。使用したすべての部品が簡単に入手可能な民生部品であることも特徴で、他の高校生が参考にできる、高校生による高校生のための地上模擬衛星製作の教材化の取り組みである。

長崎県立長崎西高等学校

ジュニア大賞

日本機械学会 宇宙工学部門一般表彰 スペースフロンティア

月面衝突閃光を用いた月震観測ネットワーク

月面衝突閃光を用いた月震観測ネットワーク アイデアの部
日本大学
メンバー:
増田 なぎ、 三輪 聡太、 石川 成美、 青野 りら、 北原 匠真、 泉 理穂、 垣内 沙耶、 市橋 沙美、 藤原 彩音
解析書
もっと見る

日本大学

概要:
月面衝突閃光を用いた月震観測ネットワーク(SIMNet)は,月面に複数の月震計を設置すると共に,人工衛星からメテオロイドの衝突による月面衝突関光を観測することで,観測した月震波の正確な震源位置を把握し,月震波の伝播の様子を高精度に解析する.これにより,アポロ計画によって取得された月震データのみでは不可能であった,より詳細な月内部構造の推定をすることができる.

日本航空宇宙学会賞

即応地球接近小惑星探査衛星

即応地球接近小惑星探査衛星 ジュニアの部
鹿島朝日高等学校
メンバー:
難波 鷗介
解析書 ポスター
もっと見る

鹿島朝日高等学校

概要:
近年実証が進んでいる、短期間で打ち上げ可能な小型ロケットを利用して超小型探査機を打ち上げ、地球に接近する小惑星をフライバイしカメラを用いた科学観測を行う。観測対象の小惑星は即応打ち上げ可能な小型ロケットの特徴を生かして未発見のものもターゲットとして、突発接近天体探査技術を実証する。また、エクストラサクセスとして分離したキックステージを小惑星に制御衝突させ惑星防衛技術を実証することにも挑戦する。

電子情報通信学会賞

自発光QRコード®式ランデブドッキング

自発光QRコード®式ランデブドッキング アイデアの部
茨城大学
メンバー:
川口 守李、 山田 拓実、 髙津 未彩
解析書
もっと見る

茨城大学

概要:
私たちが普段使っているQRコード®をLEDチップで発光させて接近を行うランデブドッキングの方法を提案し、これを技術実証するミッションを行う。如何に安価でシンプルなシステムにするかに重点を置くことで、二つの異なる機能をLEDアレイ1台にまとめることに成功した。相対接近ではQRコード®表示に用いるLEDチップアレイを用いて光無線通信を行うことによりGPS相対航法を実現する。最終接近ではQRコード®の角切り出しシンボルを目印に画像処理を用いて光学航法を行う。

地球電磁気・地球惑星圏学会賞

傘型アンテナによる月面電波天文台の構築

傘型アンテナによる月面電波天文台の構築 アイデアの部
高知工業高等専門学校
メンバー:
福原 颯馬、 溝渕 遥人、 西岡 美文、 中川 陽菜、 澤本 蒼太
解析書
もっと見る

高知工業高等専門学校

概要:
低周波電波受信用の傘型アンテナによる月面電波天文台を構築するミッションで、月着陸機に取り付けた折りたたみ傘型アンテナを月の上空約100mでバネの力で横方向に放出し、落下させて展開させ設置する。その後、円状に設置されたアンテナの中心に月着陸機が着陸し、アンテナから収集した観測データを月のハロー軌道を周回する中継衛星を介して地球に送信する。最終的には、月の裏側の複数のクレーターにこのアンテナを数千機設置し、世界最大の電波天文台を構築する。

日本天文学会賞

光害防止衛星シャドーサット

光害防止衛星シャドーサット アイデアの部
東京都市大学
メンバー:
柳 圭亮、 柚木 一希、 内田 啓太郎、 石井 大智、 岡嶋 真一郎、 長谷川 優、 東島 昂弘、 矢田 凌聖
解析書
もっと見る

東京都市大学

概要:
天文学における観測精度を低下させる光害を防止することを目的に,回転パドルシステムを搭載した低軌道コンステレーション衛星を提案する.太陽電池パドルをサンバイザーと見立て,光害の影響が大きい昼夜境界においてその角度を適切に調整することで,地上方向への反射光を軽減する.光害の影響を検討することで,持続可能な天文観測を実現する新たな衛星設計の可能性を示した.

宇宙科学振興会賞

月面ロボット大会「レゴリスカップ」

月面ロボット大会「レゴリスカップ」 ジュニアの部
岐阜県立岐南工業高等学校
メンバー:
坪井 友哉、 後藤 明日真、 臼井 翔哉
解析書 ポスター
もっと見る

岐阜県立岐南工業高等学校

概要:
現在はまだ、人類にとって宇宙は遠い存在。けれど、2040年までに宇宙の中でもまず月が近い存在になると言われている。2040年まであと約15年。その前に、子供たちと宇宙をつなげる取り組みをしたい。それが「レゴリスカップ」。これは月で行う子供向けロボット大会。きっと世界一ワクワクする大会になる。しかし、いきなり実施するのは難しい。だから、今からのロードマップを考える。それが今回の私たちのミッションとなる。

日本宇宙フォーラム賞

月面でキノコ栽培を組み合わせた循環型農業

月面でキノコ栽培を組み合わせた循環型農業 ジュニアの部
広島県立西条農業高等学校
メンバー:
坂口 陽葵、 別府 千歌、 境 あきら
解析書 ポスター
もっと見る

広島県立西条農業高等学校

概要:
いつか人類が月や火星に移住したとき、資源の循環や再生可能エネルギーの利用は当然のことになっている。現在は移住先を想定した食料生産として穀物栽培や野菜栽培の研究が行われており、収穫後の残渣(葉や茎、穀物の殻など)は堆肥化され農業資材として利用されると思われる。
そこで、収穫後の残渣を堆肥化される過程に着目してキノコ栽培が組み合わせることができないかと考えた。残渣からキノコ栽培が可能になれば、一つの循環過程で栽培品目を増やすことができる。

日本ロケット協会宙女賞

月面でキノコ栽培を組み合わせた循環型農業

月面でキノコ栽培を組み合わせた循環型農業 ジュニアの部
広島県立西条農業高等学校
メンバー:
坂口 陽葵、 別府 千歌、 境 あきら
解析書 ポスター
もっと見る

広島県立西条農業高等学校

概要:
いつか人類が月や火星に移住したとき、資源の循環や再生可能エネルギーの利用は当然のことになっている。現在は移住先を想定した食料生産として穀物栽培や野菜栽培の研究が行われており、収穫後の残渣(葉や茎、穀物の殻など)は堆肥化され農業資材として利用されると思われる。
そこで、収穫後の残渣を堆肥化される過程に着目してキノコ栽培が組み合わせることができないかと考えた。残渣からキノコ栽培が可能になれば、一つの循環過程で栽培品目を増やすことができる。

ジュニア実験賞

宇宙産!麹由来の食肉製造計画

宇宙産!麹由来の食肉製造計画 ジュニアの部
山口県立岩国高等学校
メンバー:
島田 翔英、 藤山 留維、 西 竜之介、 大塚 遥斗、 中村 裕太
解析書 ポスター
もっと見る

山口県立岩国高等学校

概要:
本ミッションは、宇宙空間での長期間にわたる活動において、人間が生きていくのに必要な栄養素を補うために麹菌から作られた培養肉の活用を検討するものである。麹菌にはタンパク質が豊富に含まれており、麹菌は他のタンパク源と比べて、非常に少ない日数、飼料で成長する。これらの点から、麹菌が資源、空間が限られている宇宙空間において重要な栄養源となりうると考え、いくつかの実験を通して実現可能性を推測する。

審査委員長特別賞

Green Experiment Nutrient Enrichment System In Space (GENESIS)

Green Experiment Nutrient Enrichment System In Space (GENESIS) 設計の部
National Cheng Kung University
メンバー:
CHUAN, WEN-JU、 CHEN, YI-XIANG、 HUANG, SONG-FENG、 HSU, CHAO-WEI、 CHEN, BO-SHEN、 HUANG, YU-HUAN、 TAM, CHAK-FAI
解析書
もっと見る

National Cheng Kung University

概要:
GENESIS is a 50cm cube microsatellite with a mass under 50kg, designed to establish the first self-sustaining microalgae cultivation system in space for bio-waste treatment.

奨励賞

AEセンサ及びMBD装置による微小デブリの存在密度調査

AEセンサ及びMBD装置による微小デブリの存在密度調査 アイデアの部
秋田大学
メンバー:
平 直樹、 宮田 直輝、 小杉 悠貴、 鈴木 昴星、 岡田 航、 平出 健太、 堀井 健太郎
解析書
もっと見る

秋田大学

概要:
人類の宇宙活動により発生したスペースデブリは,宇宙開発を進める上での大きな支障となっている.特に,直径数mm以下の微小デブリは既存の観測手段では観測が困難であり,その存在密度情報が十分に獲得できていない.本ミッションでは,データが少ないとされる高度600〜1000kmにおいて微小デブリ観測衛星を運用する.本ミッションにより,微小デブリの存在密度情報を入手し,今後も増え続ける宇宙機のリスク評価が可能になることが期待できる.

ジュニア部門奨励賞

ダイラタンシー流体を用いた防御壁の形成

ダイラタンシー流体を用いた防御壁の形成 ジュニアの部
大分県立大分舞鶴高等学校
メンバー:
増野 峰柾、 渡邊 倖成、 船瀬 蒼良、 大久保 花梨
解析書 ポスター
もっと見る

大分県立大分舞鶴高等学校

概要:
本ミッションは、人工衛星の外壁にハニカム機構とダイラタンシー流体を用いることによって、衛星の防御性能を改善し、将来的な有人宇宙活動の安全性の向上を目指すものである。具体的には、強い衝撃を加えると硬化するダイラタンシー流体の特性を最も発揮できる液体と粒子の割合や、ダイラタンシー流体の特性が宇宙空間でも正常に機能するのかを検討し、ダイラタンシー流体を使用したシールドの構造を提案する。

ジュニア部門奨励賞

衛星からの声を世界中で聴こうプロジェクト

衛星からの声を世界中で聴こうプロジェクト ジュニアの部
高知工業高等専門学校
メンバー:
阿部 拓馬、 森田 琥太朗、 筆坂 陽斗、 戸田 こころ
解析書 ポスター
もっと見る

高知工業高等専門学校

概要:
TOMODACHI衛星からのビーコン電波に音声メッセージを乗せて、世界中で受信して聴いてもらうことで、人々の宇宙への興味・関心を広げることを目的とする。衛星地上局から生成AIが作成した文章を衛星に送信し、衛星内部で音声合成ソフトを用いて音声データを作成する。ある国の上空を通過するときには、その国の言葉で生成AIによるいろいろなパターンの音声メッセージを送信する。衛星電波の受信には、安価な段ボール八木アンテナ、ソフトウェア受信機、PCの組み合わせを用いる。

最優秀模型賞

山岳遭難者救助支援衛星「HATOSATⅡ」

山岳遭難者救助支援衛星「HATOSATⅡ」 設計の部
東京電機大学・東京電機大学大学院
メンバー:
楠見 日佳(東京電機大学大学院)、 小池 創士(東京電機大学大学院)、 吉田 尚晃(東京電機大学大学院)、 諸江 貴雅(東京電機大学)、 粥川 颯太(東京電機大学)、 熊谷 大輝(東京電機大学)、 野口 綾太(東京電機大学)、 遠藤 健太(東京電機大学大学院)、 高橋 達矢(東京電機大学大学院)、 佐藤 英思(東京電機大学大学院)