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The 8th Satellite Design Contest

応募:
22作品(設計の部3作品、アイデアの部19作品)募集チラシ(PDF)
一次審査通過:
11作品(設計の部3作品、アイデアの部8作品)
最終審査会:
2000年10月22日(日) 東京都立航空工業高等専門学校 汐黎ホール
最終審査会チラシ(PDF) 最終審査会プログラム(PDF)
講演:
「学生による超小型衛星への挑戦」東京大学 工学部 中須賀 真一 助教授
設計大賞

設計大賞

JetGun Sat 突風 [Toppu] 設計の部
東京工業大学大学院
メンバー:
宇井恭一、程島竜一、前田直秀、居相政史、岡田英人、宮下直己
本小型衛星は、次世代軌道上サービスの実現に必要不可欠な衛星の放出・回収技術、テザー技術、ガスジェット放射技術、衛星間双方向充電技術、衛星検査技術の獲得を目指し、小型ドッキング機構、リール機構、ガスジェットガン、CCDカメラ回転機構を提案・開発し、それらの技術検証実験を行う。特に、テザー衛星の低速放出、ガスジェットガンを利用した姿勢安定低速回収、さらに子衛星のガスジェット放射による姿勢変更実験を行う。
アイデア大賞

アイデア大賞

メンバー:
中西洋喜、小笠原克久、沼田亜紀子、野口新
故障衛星を回収する際、ロボットアームを持った無人のレスキュー衛星の使用が考えられる。しかしそのためにはターゲットとなる衛星が協力的(姿勢安定、グラプルフィクスチャーを装備)であることが要求される。しかし、既存の衛星が故障した場合そのようなことを望むことはできない。そこで故障衛星にソフトに抱きついてその姿勢を安定させ、ロボット衛星により回収が可能となるような機能を提供するTAKO-Flyerを提案する。
日本機械学会 宇宙工学部門表彰 フロンティアの部

Space Factory ~宇宙空間における大型構造物の組み立て~ アイデアの部
東京大学大学院
メンバー:
植田聡史、松井崇雄
Space Factoryは宇宙空間において、大型構造物の組み立てを行う軌道上作業機です。Space Factoryは3機の衛星からなり、それぞれ「2本のロボットアームを持ち組み立てを行う」「構造物の部材を捕獲して曳航する」「太陽電池で発電する」といった働きをします。Space Factoryはランデブードッキング技術やロボットアームの技術等、実証済みの技術の応用であるため実現可能であると私たちは考えています。
日本航空宇宙学会賞

停波した衛星の調査 設計の部
北海道大学大学院
メンバー:
中村大輔、草野善之、中山久広、薮田茂
過去に打ち上げられ、既に停波している衛星に対してランデブーやフライアラウンドを行い、そのターゲットとなる衛星の現在の運動や破損状況を静止画の撮影によって調査を行う。今回のミッションで得られる、宇宙開発の一端を担った衛星の現在の姿は、非常に価値のあるものである。また、これまでの衛星設計の問題点が見つかれば、より信頼性の高い衛星を製作するために重要な資料となる。
電子情報通信学会賞

マイクロ波送電技術を応用した軌道上サービス衛星の基礎実験 設計の部
東京都立科学技術大学
メンバー:
白石卓也、荒井秀夫、中嶋伸幸、藤井雅也、村瀬知彦、山口友範
衛星を母衛星と子衛星に分離させて、母衛星で発電した電力を子衛星にマイクロ波送電によって供給する。子衛星はその電力を用いて母衛星の周りを周回し、様々な角度から母衛星の静止画を撮影し、地上に画像データを送信する。子衛星は監視衛星、母衛星は監視対象を模擬している。軌道上監視衛星にマイクロ波送電技術を応用することの有効性の検討、およびそのための要素技術の取得を目的とする。
宇宙科学振興会賞

衛星写真を利用した人口密度分布の観測 アイデアの部
東京都立航空工業高等専門学校
メンバー:
有住聖子、谷貝晃広、鈴木理浩
このミッションは既存の地球観測衛星で撮影された、夜間の地上映像をもとに、夜間照明の明るさや、その分布のデータを解析して、人口密度を推定しようという試みである。リアルタイムの人口密度分布を知ることは、人口問題解決の手段の一つとして有効であると考えられる。解析方法としては、最新の夜間地上写真を用い、各ポイントの明度を測定し、その都市全体の明度を得る。次に、過去の人口密度データとの相関から現在の人口密度を推定する。さらに、その人口密度分布の推定データを、新たに作成したホームページで世界中に公開する。
審査委員長特別賞

双方向デジタル放送を用いた地球鑑賞システム(Global Eye System) アイデアの部
東京大学大学院
メンバー:
坂本啓、武市昇
宇宙から見た地球の映像は感動的であるが、現在は日常的に見られる風景というわけではない。その風景が日常生活に組み入れられ、美しくも儚い地球の姿を俯瞰する視点が人々にとってごく当然となれば、環境問題などの問題解決に求められている地球規模の思考への抵抗感は減少するだろう。「Global Eye システム」は宇宙から見た地球の生中継動画像を、誰もが容易にデジタル放送を通じて視聴し、誰もが地球規模の視野を得ることを可能とする。
奨励賞

太陽へのデブリ衛星投入計画 アイデアの部
日本文理大学
メンバー:
後藤裕臣、井野口秀昌、谷澤教彰、松木早苗
我々が提案するミッションは『太陽へデブリ化した人工衛星を投入する』ということである。このミッションは将来的に太陽へ地球上の核廃棄物、化学廃棄物などのゴミを投入するための実験である。まずデブリ化した衛星が存在する軌道において衛星を確保し、太陽へと運ぶために小型スラスターを装備させる。それと同時にDBSを太陽へ投入するための誘導衛星を水星周りの楕円軌道に配置する。地球上又はISSからの制御ではなく、誘導衛星でDBSを制御することによって、確実に太陽へ投入することができると我々は考える。投入の際、速度、軌道、衛星に加わる影響などを観測しデータを取得する。得られたデータを基にして確実に投入できるであろう軌道あるいは速度などを割り出していくのである。
奨励賞

ストーム・インサイダー アイデアの部
日本大学大学院
メンバー:
野村晃司、磯部洋、水野妙子、山添由紀子、植松太郎、打木通晴、児玉剛、芳賀康二、日沼俊介、水見暢志
ダストストームは火星大気構造に大きな影響を与えていることは知られているが、ダストストームのメカニズムは解明されていない。そこで小型衛星のよるダストストーム観測を行う。火星までは、母衛星に輸送してもらい偏光観測によりダストストームの発生の確認ができるまで母衛星と共に火星の周回軌道を回る。母衛星から分離後は、発生したダストストームに対してドップラーライダーによる風の三次元速度分布観測と投下センサ(孫衛星)による内部の風、温度、気圧、湿度の観測を行う。その後孫衛星からの気象データを受信し、ドップラーライダーによるデータと併せて母衛星に送信し母衛星から地上局へとデータの橋渡しを行う。
奨励賞

人工衛星によるレーザ干渉計型重力波検出システム
Gravitational-Wave Satellite (GRA-SAT)
アイデアの部
創価大学大学院
メンバー:
佐々木博幸、森博子、藤田司、村松慶子、小瀬木淳也、口中伸一、吉田誠一、米津啓子、長尾剛司、杉本浩輝、井出武敏、中山伸一
GRA-SATは、衛星で1kHz帯の重力波を観測する初の試みである。地上では絶対実現不可能な一辺75kmのマイケルソン型レーザ干渉計を塔載し、重力波を観測する。重力波は、ニュートリノよりもさらに浸透率が高く、宇宙の起源を観測することができる。重力波を観測することで天体や宇宙の情報を引き出す重力波天文学は、21世紀の天文学の新しい分野として期待されており、この衛星は大きな影響を与えるであろう。
奨励賞

ゼーベック効果による宇宙空間での発電補助システム アイデアの部
東京都立航空工業高等専門学校
メンバー:
篠崎亮蔵、飯島孝一、江原則夫、内村宙志
ゼーベック効果(半導体に温度差を与えると電流が流れる現象)を用いて、国際宇宙ステーション及び日本の実験施設『JEM』等から放出される廃熱を利用した、太陽光発電の補助機関となるような発電装置の提案及び実用化について。

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